目の後ろ、耳に当たる部分に赤い模様があ…
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目の後ろ、耳に当たる部分に赤い模様があるため「アカミミガメ」が正式名だが、「ミドリガメ」の方がなじみ深い。
県内どこの川でも見かけるこのカメが、生態系に影響を与える「特定外来生物」として、今月から輸入や販売、野外に放すなどの行為が禁止となった。違反者には罰金や罰則が課される。
子どもの頃、カメといえばクサガメだったように記憶するが、今ではアカミミガメ以外のカメを見かけることは珍しい。ペットとして輸入が始まったのは1950年代後半というからすさまじい繁殖力だ。
道路の真ん中で立ち往生していたアカミミガメを近くの川に運んだことがある。甲羅が30センチはあろうかという特大ガメで、とても一般的な水槽で飼えるサイズではなかった。
野外に放せない以上、飼えなくなったり水産業への影響から捕獲したアカミミガメは「処分」するしかないが、そこは行政の出番だろう。
カメが長寿を象徴する生き物であることはよく知られる。アカミミガメの寿命は約30年。長生き競争のつもりで最後まできちんと世話することが何より大切だ。(増)