上皇ご夫妻は昨日、14日から4泊5日の日程での京都・奈良ご訪問の全日程を終えられ、帰京された。私的旅行による地方訪問であったが、ゆったりとしたスケジュールでの古都の旅だった。

　ご夫婦そろっての来県は、天皇在位時代の2019年3月以来で4年ぶり14回目。16日夕、「葵祭」ご観覧の後、県入りされた。

　翌17日の午前中は、皇室とゆかりの深い斑鳩町の中宮寺へ。一昨年3月に修復を終え、美しい姿を取り戻した本堂を見学。日野西光尊門跡が、お二人からの支援への感謝を述べた。

　西名阪道・法隆寺ICから北へ向かう道路沿いなどは、厳重な警戒体制が敷かれ、多くの警察官の姿があった。その後は、天理市内の「なら歴史芸術文化村」を訪ねられた。

　お姿を一目見ようという人々の姿もたくさん見られた。同日は31・7度の「真夏日」となり、新緑の大和路の暑さには驚かれたことだろう。

　宿泊先は皇室にはおなじみの奈良ホテル。久しぶりのご滞在は、過去の思い出をたどられるにふさわしい場所であったように思う。お疲れなど出ないように、と願っている。(恵)