岸田文雄首相が、新型コロナウイルスの水…
岸田文雄首相が、新型コロナウイルスの水際対策で停止していた外国人観光客受け入れの6月10日再開を表明した。当面は限定付きだが、観光再建への大きな一歩となりそうだ。
県観光にも朗報だろう。春の訪れとともに修学旅行などの児童、生徒や国内観光客の姿が目立ち始めていたが、訪日客の姿も徐々に増すに違いない。
一方、県内外に旅を提案する県旅行業協会の動きも注目される。同協会の中島昭人会長は昨春の弊社来社時や昨年末、従来と異なる旅行様式への挑戦を口にした。
今月開催の協会定時総会でも、新たな旅行スタイルの創造に言及。国内観光関連の事業計画は、コロナ禍を経験し、海外ばかりに頼らない改革姿勢の一つともとれる。
コロナ禍の影響が2年以上に及んだのは、関係者にも予想を超えたことだったろう。逆の見方をすれば、策を巡らす十分な時間があった。
先日、ローカル線の魅力を高める取り組みを住民らが率先して行い、効果を上げている様子を紹介するテレビ番組を見た。地域ならではの視点もあり心引かれた。県観光の今後にも期待が膨らむ。(智)