来春の完成に向けて、奈良市の新斎苑(火…
来春の完成に向けて、奈良市の新斎苑(火葬場)建設工事が進んでいる。老朽化した今の施設に比べると、県都にふさわしい立派なものになる。
身内に限らず知人らの葬儀で、市民の誰もが訪れたことがあるだろうが、あまりの貧弱さに驚いた人も多いだろう。ましてや自分の問題と考えるとなおさらだ。
現在地での新築か移転かで、60年来の悲願が今実ろうとしている。しかしながら、土地購入費を巡って、鑑定額の3倍近い価格であったことで問題となった。
訴訟となって、仲川元庸市長個人と地権者2人に損害賠償せよとの判決が確定した。先の臨時議会で市長個人の債権放棄の議案も否決された。
歴代市長ができなかったことをやり遂げた仲川市長個人に、責めを負わせるのはいかがなものかと、自治連合会のほとんどから、予算を通した議会にの責任を問う声が上がった。
予算が通らなければ、土地買収もできない。市長個人だけではなく、議会はどうなのかという、素朴な問いかけだ。完成式に出席するであろう議員の皆さんは、どんな顔をして臨むつもりか。(治)