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国原譜

近ごろ気になる言葉に「あおり運転」とい…

 近ごろ気になる言葉に「あおり運転」というのがある。目新しい課題でもないが、社会風潮を表す現象として、今年の流行語候補にも挙がった。

 関心を呼ぶ契機となったのが昨年6月に東名高速道路で起きた死亡事故。その地裁判決を聞いて、改めて年末の自省も兼ね身の回りを振り返った。

 あおり運転をされたこと、またしたことも。ハンドルを握っているときは神経が高ぶり、感情的になりやすいのかもしれない。程度の差はあっても思い当たる経験を持つ人は少なくなさそう。

 悪質行為には厳罰で臨むべきだし、問題を未然に防ぐには安全運転の再認識が先決だが、併せてトラブルを誘発しないための心掛けも必要になる。

 相手をいらつかせないよう、常に一歩引く姿勢。そんなドライバーが増えれば道路はもっと安全になる。例えば奈良市には「やすらぎの道」という愛称で呼ばれる道があるのを思い出したい。

 道路に掲げた標語「積徳運転・やすらぎの道」に由来。大阪万博のころ当時の市長が提唱した言葉だったと思う。この「積徳運転」を来年の流行語にできれば良いのだが。(松)

 

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