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神戸ストークス戦を振り返って - バンビシャス奈良

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プレーオフ進出と降格回避を懸けて、神戸との2連戦に臨むバンビシャス奈良=6日、ロートアリーナ奈良

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 6、7日の神戸ストークスとの第30節2連戦は、第1戦の負けでプレーオフ進出の可能性が完全に消滅したバンビシャス奈良だったが、第2戦で戦績によるB3降格を回避する価値ある一勝を手にした。

 

 西地区4位の神戸はワイルドカード(特別枠参戦)でのプレーオフ進出確定が目前にあり一戦も落としたくない状況。6日の第1戦は第1クオーター(Q)こそ20―14でバンビシャスがリードしたが、第2Q以降はターンオーバーからの速攻、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスを許すなど、神戸のボールに対する執念に完全に押し切られた形となった。

 

 リーグ戦も最終盤になると、チーム、個人が持つレベル以上に、勝利に対する熱量が勝敗を左右する。完全に気迫負けした。

 

 逆に翌7日の第2戦はバンビシャスが気迫を見せた。ターンオーバーを出しても神戸の速攻を阻止するために走り、オフェンスリバウンドを奪われても最後まで食い下がり、文字通り地をはってルーズボールを追った。

 

 第1Qの中盤にゴール下の要だったムボジが、相手選手ともつれあって仰向けに転倒するアクシデントに見舞われた。頭を打った可能性もあったためベンチに引き下がると、ジャクソンが後を引き受けた。ジャクソンのファウルがかさんだ局面では、日本人センターの三森が替わってコートに立った。神戸は外国籍2人に加え、帰化選手1人の「オン3」で迎え撃ってくる。第2、3Qは負け越したものの、失点を最低限に抑え込むことに成功した。

 

 不運は時としてチームにケミストリー(化学反応)を呼び起こす。三森の外国籍選手に代わるゴール下の守り、40分間フル出場したハインズ、ファウルが4つ累積し、あと一つで退場の危機にあったジャクソンは、第4Q中盤から戦列に戻り、最後までコートに立ち続けた。そして、全選手が互いに声を掛け合いコミュニケーションを取りながら泥臭くボールを奪いに行った。

 

 リバウンド数では神戸に負け、ターンオーバー数はバンビシャスが多い。確率的には完全に「負け試合」。その苦境をチーム一丸となって乗り越えた。(有賀)

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