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課題は「終わらせ方」 - 奈良クラブ

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前半、岡田優のクロスに百田と嫁阪が飛び込み、嫁阪(左)が頭で押し込み同点とする=3月31日、ロートスタジアム奈良

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 ホームでの連勝を懸けて臨んだ第7節。相手は昨季までJ2に所属していたツエーゲン金沢。3月31日、周囲の桜が咲き始めたロートスタジアム奈良での一戦は互いに譲らぬ激戦の末に、3―3のドローとなった。

 

 奈良クラブにとっては第2節の長野戦、第6節の讃岐戦と同様、終了直前まで勝ち越しながらもアディショナルタイムに追い付かれるという悔しい展開。フリアン監督は「終了間際に失点し、3試合で勝ち点6を失っている。非常に痛い問題。しかし終了間際の時間以外では良いプレーができている」と評価する。2回先行されながらもその都度追い付き、さらに逆転して見せたのは、地力の強さの表れだろう。

 

 前半、ボールを支配し何度も攻め込みながらも、金沢の反撃で18分に失点し先制を許してしまう。しかし追う展開となっても変わらず冷静に攻め続け、39分に左サイドから岡田優がクロスを上げ、それをゴール前に詰め寄った嫁阪が頭で押し込み同点とした。

 

 後半、開始から間もない9分に金沢にペナルティエリア内に攻め込まれ失点するも、直後に再び嫁阪が下川のクロスに合わせてヘディングシュートを決め同点に。さらに20分にも左サイドから下川が上げたクロスに百田が合わせて勝ち越しの3点目を奪うも、このまま逃げ切るかと思われたアディショナルタイムの50分にコーナーキックからシュートを決められ同点とされた。

 

 この試合2アシストの活躍を見せた下川は試合後「(最後に追い付かれる展開に)またこれか、という感じですね。勝ち切れないなという点も含めて、試合の終わらせ方が本当に自分たちの課題だと思う。アシストできたところは自分としても評価していいと思うが、2失点目のクロスを上げられたところは自分の対応がうまければ失点はなかった。ビルドアップの面でも高さの調節ができず、今日は反省しかない。もっと守備の面で要求高くやっていかないといけない」と厳しく自己評価。しかし、かつて所属したツエーゲン金沢のサポーターから声援を送られたことに「少しでも成長した姿を金沢のサポーターの皆さんに見せられたのであれば、本当にうれしい」と笑顔をみせた。

 

 次節は6日のアウェー戦、宮崎県のいちご宮崎新富サッカー場でテゲバジャーロ宮崎と対戦する。(岩本)

 

 

16歳の新戦力、関口智也がデビュー

 

 金沢戦の後半44分、百田と交代でピッチに入った関口智也は、奈良クラブユースから2月にトップチーム登録された16歳の新戦力。この試合がJリーグデビューとなった。終盤からの出場で試合時間が短かったためゴールを決める姿は見られなかったが、FW選手として力強く前線を駆け回る姿が印象的だった。

 

 試合後のインタビューに「デビューしたことはうれしいが、試合は勝たないといけないので、うれしい気持ちと悔しい気持ちが両方ある。今季はまだまだこれからなので、ここから1試合でも多く勝てるようにチームに貢献したい。自分の特徴はフィニッシュなので、そこを見てほしい」と初々しく答えた。

 

 ピッチに入る直前に「相手陣地ではひたすらスプリント(駆ける)しろ。後は1本でもシュートを打て」と関口に声をかけたというフリアン監督。「3ゴールを挙げている百田真登選手や、国武勇斗選手という若い選手がデビューしていることをポジティブに捉えている。彼らの貢献をみていると今後が非常に楽しみ。奈良クラブが若い選手のプラットフォームとなっていることを誇りに思う」と、若い選手たちの活躍に期待を込めた。

 

フリアン監督(左)から「ファンの心をつかむためにも1本でもシュートを打て」と指示を受ける関口(中央)=同

 

1点目のゴールを決めて立ち上がる嫁阪(中央)の前で、握手を交わす百田と国武=同

 

第7節、試合に臨む奈良クラブイレブン=同 (C)NARA CLUB

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