国際的な奉仕団体「国際ソロプチミスト奈良―あすか」(吉村悦子会長)主催の女子中高生のためのキャリアサポート「夢を拓(ひら)く」講演会が3月28日、橿原市久米町の橿原神宮養正殿で開かれた。同団体が支援している県立桜井高校の書道部や、英語コースなどの1、2年生15人が、同団体メンバー約20人らとともに参加。現在、宅地建物取引士の資格を取得して不動産業などに従事する大阪市の竹内友美さんが「羽ばたくための自分軸の育て方」をテーマに講演した。

　吉村会長は「講演を皆さんの進路の参考にして。そしていつも明るくすてきなレディーになってください」とあいさつした。

　竹内さんは大学卒業後、ANA(全日本空輸)の客室乗務員(CA)や、高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」のVIP専属スタッフの経歴を持ち、定期的なインド訪問を経てヨガ教室を開業している。竹内さんは講演でCAの採用面接時に「自分らしくあること」などを決めて臨んだことや、ザ・リッツ・カールトン大阪勤務時代に、同ホテル宿泊者の大企業の会長や社長の多くが気さくで、「使った部屋を整理整頓し、早起きで時間管理している共通項があることに気づいた」などと話した。

　その上で「自分らしくあることは際立つことがある」と指摘。「スマートフォンを見る時間を減らすなど、やらないことを決めると、物事がスムーズにいくことがある」とも話した。CA時代に教育を受けた、スティックを口にくわえて笑顔を作る方法も伝授。「今でもあの笑顔を作れてよかったと思っている」と述べた。