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雪中激戦、今季初白星 第5節 生駒、低弾道ミドル 第6節 - 奈良クラブ

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第5節、見事な連携で今季初勝利の得点を挙げた嫁阪翔太とパトリック・グスタフソン=20日、ロートスタジアム奈良

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 奈良クラブは20日にホームのロートスタジアム奈良で行われた第5節・ヴァンラーレ八戸戦で、待望の今季初勝利を挙げた。

 

 常に予感はあった。ここまでの戦績は2敗2分だが、第4節の大宮戦以外は毎試合得点しており、引き分けた2戦はどちらも先制ゴールを決めるなど、いずれも勝利を期待させる戦いぶりを見せてくれていた。

 

 前半、強風とみぞれ混じりの雨の中で互いの形を作ろうと攻め合いながらも得点には至らず0―0。後半に入り、雨が雪へと変化するさらに過酷な状況となったが、奈良クラブは攻撃の精度を上げ、立て続けに相手ゴールを脅かす。そして後半37分、岡田優のクロスを嫁阪がゴール前でトラップして相手DFを背中で阻み、そのボールを受けたパトリック・グスタフソンがゴール右上にシュートを放ちネットを揺らした。これが決勝点となり、1―0で今季初白星をホームで勝ち取った。くしくも同節からグスタフソンの母国タイでJ3の中継が始まり、この活躍をタイの多くのファンが目にすることとなった。グスタフソンは試合後「タイからたくさんのメッセージが届いていた。初めての試合中継の日にチャンスに恵まれ、タイの人たちに見てもらえたことがとてもうれしい」と話した。

 

 フリアン監督は「自分たちがすべきことやクラブの道程を理解しているということは、仕事を簡単にする。今日のゲームでは前節から大きくやり方を変えたわけではなく、より自分たちのやり方の中で細かいディティールを突き詰めていった結果」とコメントした。

 

 第6節は24日に香川県のPikaraスタジアムでカマタマーレ讃岐と対戦し、1―1で引き分けた。第2節の長野戦に続いて、先制しながらも勝利目前のアディショナルタイムに同点に追い付かれるという悔しい展開となった。

 

 中3日での連戦に加え、雪の中の激戦に続き今節も雨の影響を受けた過酷な状況での試合となり、キックオフ直後は一歩ごとに水しぶきが上がるほど水を含んだピッチに感覚を狂わされてかパスのつながりも精彩を欠き、セカンドボールも相手に奪われ続けるなど厳しい場面が多くみられた。自陣ゴールに詰め寄られる場面も何度もあったが、マルク・ヴィトが好セーブ。状況に適応しパスの精度が上がると、前半21分、下川が左サイドからクロスを上げ嫁阪がゴール前でトラップ、それを受けた中島が後から駆け上がってきた生駒にバックパス、そのまま生駒が低い弾道のミドルシュートをゴール右隅に決め先制した。

 

 後半、讃岐の攻撃をしのぎながら追加点を狙うも決めきれない状況が続き、アディショナルタイムも終了直前、相手コーナーキックの際にボールに絡まない選手の接触があったという判定で讃岐にPKが与えられ、これを決められ同点とされた。

 

 前半序盤の展開についてフリアン監督は「中盤でのプレーがより難しかった。讃岐さんの中盤のプレッシャーが良かった。そして(悪天候で)ピッチの状態でボールが速く走ったことも今日の試合を難しくさせた」と振り返るとともに、プレシーズンで掲げた『われわれはカメレオンのようにプレーしなくてはならない』という言葉に触れ「もし勝者になりたいのであれば、試合の状況に適応していかなくてはならない」とコメントした。

 

 次節は31日、ホームのロートスタジアム奈良でツエーゲン金沢と対戦する。(岩本)

 

 

春休み企画!31日の金沢戦に中高生無料招待

 

 奈良クラブはこのほど、31日に行われるホームゲーム、ツエーゲン金沢戦に、中学生・高校生を無料招待することを発表した。

 

 今年4月の時点の中学生・高校生が対象で、席はB自由席。応募期間は31日のキックオフ時間(14時予定)まで。奈良クラブ公式ホームページの応募フォームから申し込みできる。

 

第5節、ホームで挙げた今季初勝利に歓喜するサポーターと選手ら=20日、ロートスタジアム奈良

 

第6節、チームの攻撃力を底上げする存在感を放つ国武=同 (C)NARA CLUB

 

第6節、堅いディフェンスに加え攻撃の起点としてもチームに貢献する下川=同 (C)NARA CLUB

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