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奈良市総合福祉センター機能移転問題、防災面でも疑問の声 「福祉避難所」確保に課題

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要配慮者の受け入れ態勢不完全

 

 奈良市が示した市総合福祉センター(同市左京5丁目)の機能を市内4カ所の老人福祉センターに移転する案について、防災面からも見直しを求める声が強まっている。能登半島地震では、障害者や高齢者ら配慮が必要な人を受け入れる福祉避難所について多くの課題が浮上した。奈良市の今回の機能移転案は、老人福祉センターを拠点にした「身近な福祉サービス」がうたい文句だが、福祉避難所の要件を満たす総合センターの廃止は、市の防災力の低下につながりかねない懸念がある。老人福祉センターもすべての要配慮者を受け入れる設備になっておらず、議論を呼びそうだ。

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