任期満了に伴う奈良県の吉野町長選挙と町議会議員補欠選挙は28日、町内27カ所で投票が行われ、即日開票の結果、町長選は現職の中井章太氏(55)=無所属=が元町職員の新人山本智康氏(46)=同=を破って再選を果たした。無所属新人2人が争った町議補選は上麻里氏(46)=無所属=が初当選した。当日有権者数は5524人(男2509人、女3015人)。町長選の投票率は74・31%で前回(75・55%)を下回った。

　中井氏は午後10時15分ごろ、同町上市の事務所で支持者らと万歳三唱。「新庁舎整備事業を推進し、災害に強いまちづくりや旧吉野小学校の利活用に取り組む。皆さんのエネルギーを水流のように集めて力強く前に進みます」と決意を述べた。