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夢は甲子園 女子中学野球・香久山ビッグメイツエンゼルス - インタビュー・輝く奈良のアスリート

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女子中学野球の香久山ビッグメイツエンゼルス=県立教育研究所北グラウンド

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 香久山ビッグメイツエンゼルスは、香久山総合型スポーツクラブ(奈良県橿原市)の女子中学生軟式野球部として2018年に設立。県内各地から野球がしたい女子選手たちが集まっている。

 

 昨年8月に京都府で行われた全日本中学女子軟式野球大会では3位に入賞。今年は同大会に加え、東京都で開催された全日本女子軟式野球選手権大会(中高生の部)に、中高生チームに混じり中学生のみのチームとして挑んだ。この2つの大会で、ともに全国ベスト8という成績を残している。また関西女子野球連盟に所属しており、今年の4〜6月に行われたジュニアリーグ戦では8勝1敗という好成績で、出場10チームの頂点に立った。

 

 9月に行われた近畿大会を最後に3年生6人はチームを卒業。全国制覇の目標は監督から指名を受けた青木瑠星(るきな)新主将(郡山東中2年)を中心とする新チームに託された。青木主将は「突然の指名にびっくりした。正直プレッシャーしかない」と話しながらも、「あいさつ、移動が速いこと、声を出して盛り上げること。これまでの先輩たちが作ってきたチームを引き継いで、強いチームにしていきたい。まだまだこれからだけど、全国1位を目指して頑張りたい」と意欲を見せる。

 

 4期生として1年生の頃から多くの大会で活躍し、今年9月までチームをまとめてきた下村碧唯前主将(八木中3年)は「1年生の時にはもっと人数がいたが、いろいろな事情で離れていってしまった。今のメンバーだけになったけど、残った6人で最後まで頑張れてよかった。苦労もあったけど良い思い出もたくさんある」と3年間の活動を振り返る。6人のうち5人は県外の高校に進学して野球を続け、残り1人はソフトボールに転向する予定という。

 

 現在、県内の高校には女子野球部がなく、野球を続けたい女子選手は県外に進学することが多い。三宅千博監督はその現状について「自分たちが働きかけられることは少ない。一番伝わるのは、この子たちが一生懸命に野球をしている姿を見てもらうこと。卒業してからも県出身の選手が県外で頑張っている姿を見せてくれれば、言葉よりも多くのことが伝わると思う。希望を持ってやっていきたい」と力強く語る。

 

 3年生6人の最後の練習日。卒業する全員が決められた球数を連続成功しないと終わらないという、チーム恒例の「最後のノック」が行われた。失敗したらまた最初からという過酷なルールの中、3年生たちは何度も繰り返し、懸命にボールに飛びついた。監督は全員にノックし、成功した選手一人一人に対し最後の言葉を贈った。

 

 「話した内容はそれぞれ違うが、とにかく伝えたい思いは、精いっぱい最後まで頑張ってくれたことへの感謝しかない」。地元を離れても野球を続けたいと望む選手たちは多い。下村前主将は「何があるか分からないのが野球の魅力。目標は甲子園でプレーすること」と、未来を見据える。(岩本)

 

▼香久山ビッグメイツエンゼルス

 2022年 第7回全日本中学女子軟式野球大会3位、23年 第21回全日本女子軟式野球選手権大会(中高生の部)ベスト8、第8回全日本中学女子軟式野球大会ベスト8、第27回関西女子野球ジュニアリーグ戦優勝、ほっかほっか亭カップ近畿大会準優勝

 

11月15日付奈良新聞掲載

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