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正岡子規の子孫・明さんと女優・真野響子さん対談 「子規の庭」経緯説明

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対談する真野響子さん(左)と正岡明さん=14日、奈良市今小路町の「天平倶楽部」 

 俳人、正岡子規にちなんだ「子規の庭」に関するイベント「舞台は子規の庭」が14日、奈良市今小路町の日本料理店「天平倶楽部」であり、女優の真野響子さん(71)と子規の子孫で正岡子規研究所を主宰する正岡明さん(78)=同市=が「子規と漱石の不思議な縁(えにし)」のテーマで対談した。約60人が参加した。

 

 「子規の庭」保存会(西口広宗会長)が主催し、4年ぶり19回目。同料理店は1895(明治28)年秋に子規が宿泊した旅館「對山樓(たいざんろう)」の跡地にあり、敷地には2006年に造園家でもある正岡さんが樹齢百数十年ある柿の古木と子規の句碑を中心に整備した「子規の庭」がある。

 

 対談は正岡さんの質問に真野さんが答える形式で進行。真野さんは共通の友人で造園家だった故稲田純一さんを介して正岡さんと知り合ったことや、「文章がいい」からと夏目漱石にひかれた理由などを披露。奈良に関しては「父の影響で(写真家の)入江泰吉が好き」と話した。

 

 また、女優として20代で映画、寅さんシリーズに出演したことについては「未亡人役でおしゃれをさせてもらえなかった」と振り返った。

 

 対談前には真野さんが子規の随筆「くだもの」を朗読。正岡さんが「子規の庭」の経緯などを説明した。

 

 食事会もあり、参加者は、ロンドン留学直後の漱石から子規に送られたクリスマスカードの実物を鑑賞するなどした。

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