特集奈良ラーメン探検隊活動中!

社会

福祉支援へ、作品ずらり - 東大寺こども作品展・チャリティー作品展

関連ワード:

多彩なチャリティー作品が並ぶ会場=4日、奈良市雑司町の東大寺

 東大寺福祉事業団(富和清隆理事長)の第30回「こども作品展・チャリティー作品展」が4、5の両日、奈良市雑司町の東大寺大仏殿西回廊・集会所で始まった。初日の4日には開幕前から多くの市民が列を作り、計約600点の療育施設利用者の力作を楽しみ、同寺の僧侶や関係者の作品を購入するなどした。

 

 東大寺の福祉事業の同寺福祉療育病院と、同施設で療育を受ける肢体不自由児、重度心身障害児・者の現状を紹介し、事業への理解を深め、協力を得る目的で毎年開かれている。

 

 会場には医療型障害児入所施設「東大寺光明園」入園児・者、児童発達支援センター「華の明」通園児・者、県立養護学校「光明園教室」関係者らの貼り絵やスタンプ画、多様な素材をケーキ型にデコレーションした作品などを展示。子どもたちと施設職員がつくったメモ帳、ハーブセットなども並んだ。

 

 また、東大寺の橋村公英別当(住職)をはじめ長老・塔頭住職、芸術家の書や絵画、陶芸・彫刻・工芸などのチャリティー作品も多数展示、即売された。収益は施設に関係する子供らの意見を踏まえ、同療育病院などでの生活、療育の向上にあてられる。このほか、奈良女子大学茶道部の茶席も人気を集めた。

 

 東大寺光明園の前身施設の卒園者で、同展に作品を提供している信楽焼の谷寛窯谷井芳山さんは「作品作りを始めて50年以上。施設のために日常で使える食器類など、買ってもらいやすいものを出品した」と語った。

 

 同展統括責任者の同寺上之坊の平岡慎紹住職は「東大寺の福祉事業をより多くの人に知っていただき、お力添えをいただく機会になれば」と話した。

関連記事

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド