維新が奈良県1区に高野氏を擁立 警視庁からIT会社員に - 次期衆院選
日本維新の会奈良県総支部(山下真代表)は23日、奈良市内で記者会見を開き、次期衆院選奈良1区の立候補予定者に大手IT会社員の新人、高野敦氏(48)が決まったと発表した。4日に議員辞職した前川清成前衆院議員の後任で、18日に党本部で衆議院県第1選挙区支部長就任が決まった。
高野氏は横浜市出身。東京大学法学部卒業後、警視庁に入庁し、21年間、主に捜査部門で勤務。うち5年間は外交官としてアフガニスタンなどに赴任した。昨年7月に誘いのあったIT会社に転職。政治活動が自由にできるようになったことで政治への関心が高まり、今回、維新の公募に応じた。
記者会見で高野氏は「自分の仕事に誇りを持ち、頑張っている人が報われ、力を発揮できる社会をつくることにより経済大国日本を復活させる。また日本発祥の地、建国の聖地である奈良を世界の中でもっと輝かせたい」と抱負を語った。
激戦区である奈良1区については「私は政治の素人。ひたすら駅立ちをするなどして維新の支持を集めていく。一人でも多くの人に会い、要望を聞いて国政に届けたい」と語った。
会見に同席した県総支部の山下代表は22日投開票の橿原市長選で党公認候補が敗れた影響を問われ、「選挙区も違うし、市長選のことなので国政選挙への影響はない」と断言。「(橿原市を含む)奈良3区の候補者は選考中だが、比例当選した経験のある1区は最重点選挙区になる」との認識を示した。