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高市氏が会長を辞任 自民党奈良県連 任期中は会長選行わず

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 自民党奈良県連は21日、奈良市油阪町の党県連本部で記者会見を開き、衆院議員(奈良2区)の高市早苗経済安全保障担当大臣が県連会長を辞任したと発表した。20日に役員持ち回りで確認し、16日付で辞任を受理した。高市会長の残りの任期中(来年10月10日まで)は会長選任は行わない予定で、今後は会長代行の堀井巌参院議員が事実上の県連トップとなる。今後、橿原市長選をはじめとするさまざまな選挙戦が控える中、井岡正徳党県連幹事長は「執行部の活性化を図り、県連一丸となって臨みたい」と語った。

 

 取材に応じた井岡幹事長によると、高市氏は9月16日に開かれた党県連政務調査会の研修会に講師として出席。その開始前に役員らに会長職の辞任を申し出た。9月13日の内閣改造で大臣留任が決まり、県連の行事や会議への出席が難しいことが理由で、慰留したものの意思は固かったという。

 

 辞任の申し出を受け、党県連の役員持ち回りで受理するかどうかを検討し、20日夕に全員が了承した。県連総務会のメンバーには22日に書面で通知する。

 

 高市氏は今年4月の知事選での県連推薦候補の敗北などを受け、6月に開かれた県連総務会でも辞意を示していた。

 

 直近の橿原市長選(10月15日告示、22日投開票)では同党が推薦する現職、亀田忠彦氏と、日本維新の会公認の元職、森下豊氏による激戦が予想される。会長不在のまま戦うこととなるが、地元の自民党関係者は「影響はない。地方選挙は国政選挙とは違う。県連会長が辞めたから自民推薦候補を支持しないということにはならない」と話す。井岡幹事長も代表代行の堀井参院議員が橿原市出身であることなどから、「支援体制に影響はない」との考えを示した。

 

 亀田氏は「はっきりと耳には入っていないが辞任は驚き。推薦をしっかり受け止め、市長選に影響がないよう党一丸となってこの席を死守することが私の責務」と話した。

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