奈良県桜井市阿部の安倍文殊院(植田俊應貫主)で13日、恒例の「コスモス迷路」が開園した。コロナ禍で中断していたコスモスの花言葉のスタンプを押せるコーナーが復活し、開園式に招かれた地元の幼稚園や保育所の園児らが3カ所あるスタンプを探しながら花の咲く迷路を楽しんだ。

　今年で28回目。寺の職員が500平方メートルの敷地に27種のコスモスを植えてつくった。迷路は年々複雑になっているという。

　開園式の後、市立安倍幼稚園と飛鳥学院保育所の子ども約80人が、入園証を手に背丈以上に育ったコスモスの迷路に挑戦。仲間と一緒に「調和」「愛情」「真心」と刻まれたスタンプ印をそれぞれ入園証に集めると、笑顔でゴールした。

　安倍幼稚園年長組の山本美結ちゃん(6)は「スタンプを集めるのは難しかったけど、花がきれいで楽しかった」と話した。

　コスモスは品種によって順々に咲き、迷路は10月下旬ごろまで楽しめる予定。植田貫主は「花の見ごろは9月下旬から10月上旬。暗いニュースが多い中、明るい気持ちになってもらえれば」と来園を呼びかける。

　問い合わせは安倍文殊院、電話0744(43)0002。