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現職の中井氏が再選目指し出馬表明、新庁舎整備などに意欲 - 2024年1月の吉野町長選

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 任期満了に伴い来年1月23日告示、同28日投開票で行われる奈良県吉野町長選挙で、1期目現職の中井章太氏(54)=無所属=が6日、町議会の一般質問に答え、立候補する意思を表明した。議会後に記者会見も行った。同選挙の出馬表明は1人目。

 

中井章太氏

 

 中井氏は「就任3日目に新型コロナの対策本部を立ち上げ、ようやく5類に移行した。皆さんのご協力に感謝します」と振り返り、可燃ごみ焼却処理問題の解決(やまと広域環境衛生事務組合に委託)▷デマンドバス運行▷小中一貫教育校「吉野さくら学園」開校―など1期目の実績を上げた。そのうえで、「次世代に引き渡す魅力ある吉野町たる土壌はまだできていない。自分自身の手で使命と責任をまっとうしたい」と続投意欲を示した。

 

 老朽化した庁舎建物の安全対策は差し迫った課題で「来年6月をめどに新庁舎整備のビジョンをまとめる」と述べた。デジタル化も背景に行政サービス変革と新庁舎整備を一体的に検討する審議会を今秋に立ち上げるなど議論を前に進める考え。

 

 また、「複雑多様化する地域課題に官民共創で取り組む」とし、閉校した2小学校の利活用や鉄道駅舎を活用した地域活性化▷地場産業の後継者問題▷交流人口拡大を促す空き家バンク事業などで「一緒に取り組む企業などを呼び込みたい」と話した。

 

 中井氏は1968(昭和43)年7月、同町生まれ。関西大学社会学部を卒業し、住宅総合メーカー勤務を経て家業の林業(山守)に従事。町議は2009年から連続3選。3期目途中の20年1月、新人同士の争いとなった町長選挙で初当選した。西谷。

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