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埜口遥希選手がレース中のクラッシュに巻き込まれ死亡 鈴鹿8耐2位、今季ランキング2位 奈良県橿原市出身・在住の22歳

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アジアロードレース選手権第3戦日本ラウンドでポールポジション(予選1位)を獲得した埜口遙希選手=6月24日、宮城県のスポーツランドSUGO(SDG昭和電機グループ提供)

 奈良県橿原市出身・在住のレーシングライダーの埜口遥希選手が16日、亡くなった。13日にインドネシアで開催されたオートバイのアジアロードレース選手権で事故に遭い、現地の病院で治療を受けていた。ホンダ・レーシング(HRC)が17日に発表した。立命館大学4年に在学する22歳だった。

 

 埜口選手は13日、同選手権第4戦ASB1000クラスの決勝に出場し、4周目に発生した多重クラッシュに巻き込まれて負傷。サーキットのメディカルセンターで治療を受けた後、地元の病院でさらなる治療を受けていたが、現地時間の16日午後5時40分、帰らぬ人となった。

 

 埜口選手は橿原市立白橿中学校、県立高取国際高校国際英語科の卒業生。ロードレース世界選手権参戦を目指して高校1年から海外のレースに挑戦し、2019年には世界への登竜門といわれる「レッドブル・ルーキーズ・カップ」で総合3位。21年に全日本ロードレース選手権ST600クラスで総合優勝すると、「もう一度世界を目指したい」と22年からアジア選手権の最高峰ASB1000クラスに参戦して総合2位、今季もランキング2位につけていた。

 

また、今年8月6日の「鈴鹿8時間耐久ロードレース」では初参戦でチームを2位に導く活躍を見せていた。

 

 HRCの渡辺康治社長は「突然のことに深い悲しみを感じている。何事にも前向きに取り組む姿勢が印象的で残念でならない」との談話を出した。

 

 また、埜口選手の所属チーム「ハルク・プロ」と埜口選手を支援する昭和電機も17日、連名で訃報を発表。埜口選手の両親は両社を通じ、「遥希は、5歳からオートバイに乗り始め、私たち家族に多くの感動と喜びを与えてくれました。今まで遥希を支え成長させてくれた多くの仲間やチーム、応援していただいた皆さまに、感謝申し上げます」とのコメントを寄せた。

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