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奈女大生と企業、奈良県産食材生かし共同開発「大和麗し茶」完成 大和橘などブレンド 工夫重ね8月販売へ

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開発した藤川さん(左から2人目)ら学生4人でPR=3日、奈良市橋本町の「ならBonbon」

 日本古来のかんきつで不老長寿の象徴だった大和橘と、健康に良いとされるハトムギなどのブレンド茶「大和麗し茶」が、奈良の食材を生かした商品開発に取り組む「奈良女子大学奈良の食プロジェクト」のメンバー4人によって完成した。すっきりとした味わいに仕上がり、8月から販売している。

 

 奈良の食材にこだわる菓子販売店「ならBonbon」(奈良市橋本町、神谷優希代表)と共同開発した。コンセプトは「奈良漬サブレ」(2008年の共同開発)に合うお茶で、発酵バターの濃厚な味に爽やかさが合うと県産の「はとむぎ」がベース。ドライフルーツをはじめ、さまざまな食材を組み合わせ配合量を工夫するなど試行錯誤を繰り返して誕生させた。

 

 かんきつの香りと古来種ならではの苦みがアクセントになる大和橘の皮も使用。大和橘は古事記や万葉集にも登場し、不老長寿の象徴とされていることも決め手になった。今では絶滅危惧種に指定されているが、保存活用に取り組む団体の尽力で収穫量が増えており、PRにもつなげたいという。

 

 メンバーは、同大生活環境学部食物栄養学科3年生の藤川真衣さん、芦田明花さん、北沢由惟さん、清水聡子さんの4人。昨秋から開始し、休み時間も利用して取り組んできた。パッケージデザインも考案し、鹿をデザインした文字がポイントで、飲み方を紹介するイラストや英訳も付けた。カップとポット用に、サイズ違いのティーパック仕様にしている。

 

 藤川さんは「ハトムギは美肌効果も期待され、女性にはうれしい。冷やしてもおいしいので、幅広い世代に飲んでほしい」と笑顔で話している。

 

 カップ用の「大和麗し茶」(4グラム入り8個)は1200円。ポット用の「大和麗し茶〜お多福包み〜」(10グラム入り5個)は1000円。いずれも税別。

 

 購入・問い合わせは、ならBonbon、電話0742(43)5446。

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