歴史文化
奈良大文字の送り火
毎年8月15日に開催される古都奈良の夏の風物詩、奈良大文字送り火の保存会は、山の斜面での点火作業の安全面を考え、昨年に続いて今年も規模を縮小して行うと発表した。
送り火の火床の数を通常(108基)の半分の54基に減らして高円山で「大」の文字を点火。点火時間は午後8時で、荒天は中止。慰霊祭は春日大社(神式)と大安寺(仏式)で関係者のみで営む。同保存会は安全確保のため「8月15日は各自ご自宅などで遥拝をいただきますようご理解、ご協力を」と呼び掛けている。
同行事は戦没者慰霊のため昭和35年に始まり、世界平和を祈る行事として親しまれ今回で64回目。