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ハウス柿初出荷 奈良・五條

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さわやかなオレンジ色のハウス柿を乗せて稼働した選果ライン=6日、五條市西吉野町奥谷のJAならけん西吉野柿選果場

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 全国屈指の柿どころ、五條市で6日、温室育ちで甘く仕上がった刀根早生(とねわせ)が初出荷された。初日の出荷量は3トン。

 

 五條市から下市町にかけての丘陵に広がる果樹地帯の一画に大型ビニールハウスが建ち並び、年末から5月まで加温して育てる。ハウス柿の生産者は26軒。露地柿が出回る9月中旬まで計約400トンの出荷を見込む。とくにお盆ごろまでは希少で、贈り物にも喜ばれるという。

 

 刀根早生は渋柿で、今月2日に収穫して共同選果場の施設で脱渋。6日は甘く変身した果実の色や大きさを光センサーで選別し、ていねいに箱詰めし、トラックに積み込んだ。

 

 重油価格は3年前に比べて約1・5倍。施設資材や肥料などの値上がりも止まらないが、美味しいフルーツを届けようと生産者の努力が続く。JAならけんハウス柿部会の辰谷健治部会長(50)は「丹精込めて育てた柿を美味しく食べてもらいたい」と話した。

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