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奈良と沖縄の伝統融合 河瀬さんと企業がオリジナル商品、ポーチなど期間限定販売

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トークショーで琉球文化の魅力などを語る河瀬さん(右)と宮城さん=24日、木津川市州見台5のLier・幡

 映画作家の河瀬直美さんと麻・かや製品製造、販売などの「BAN INOUE(井上企画・幡)」(奈良市、林田千華代表)は、紅型工房ひがしや(沖縄県)の協力で紅型を利用したオリジナル商品を完成させ、期間限定で販売を始めた。木津川市州見台5丁目の「BAN INOUE」本店Lier・幡で24日、記念イベントのランチ会があり、河瀬さんのトークショーが行われた。

 

 昨年、琉球舞踊家で宮城流師範の宮城茂雄さんとの縁で、紅型などの琉球文化を再認識した河瀬さんが、親交のあった「BAN INOUE」に奈良と沖縄の伝統をつなぐ、紅型での商品開発を相談。図案に鹿や花くい鳥をあしらって奈良らしさを加味し、琉球藍とともに奈良の墨も染めに使った布を用いた品々を作り上げた。

 

 単色でモダンな印象の小物類は日常使いも考慮。ポーチや手ぬぐい、名刺入れ、風呂敷などが、河瀬さん監修のブランド「FIVE SENSES 703」の初回コレクションとしてラインアップされた。

 

 宮城さんとのトークショーで河瀬さんは、紅型やバナナの一種の繊維で織った芭蕉布の色彩、風合いの素晴らしさ、製作に携わる人々の魅力を紹介。「沖縄には独特の文化がある。できれば滞在し、守られてきた伝統を感じ取り、平和についても考えてもらえれば」と話した。この後宮城さんが、祝意を込めた舞踊を披露した。

 

 記念イベント期間は7月4日まで。今回の商品は本店と東大寺店で販売される。本店併設のギャラリーでは、河瀬さんの足跡や現在取り組むプロジェクトが資料、映像で知れる特別展も開催中。

 

 問い合わせはLier・幡、電話0774(71)0121。

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