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「いじめのない世界へ」おそろいの色で意思表明 奈良YMCA「ピンクシャツウイーク」

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ピンクシャツウイークに取り組むみなさんと上地信親総主事(右端)=2月28日、奈良市西大寺国見町2の奈良YMCA

 「いじめ反対」の意思表示として、ピンク色のシャツや小物を身に着ける2月22日のピンクシャツデーに合わせて、いじめについて考える「ピンクシャツウイーク」が同日から2月28日までの1週間、奈良市西大寺国見町2の公益財団法人奈良YMCAで実施された。上地(うえじ)信親総主事は「YMCA内だけではなく、地域のみなさんとも協力して、よくなる連鎖の活動を広げ、継続していきたい」と語った。

 

 2015年から毎年、同法人が運営するスポーツクラブと保育所で活動を実施。子どもたちに「相手に嫌な思いをさせる無意識の言動や無関心さも良くない」と気付かせるなど、「他人のことを自分のこととして考えられるようになってほしい」との思いを込めて取り組んでいる。

 

 今年は、職員がおそろいのピンク色のTシャツを着たり、幼児には紙芝居で「お友だちの立場になって考えてみよう」と呼びかけた。子どもたちも、ピンク色のタオルや靴下、髪留め、Tシャツなど思い思いのスタイルで通ってきた。

 

 「いじめのない世界をめざそう」をスローガンに、全国のYMCAでも活動を展開している。活動は、2007年のカナダでの出来事がきっかけ。ピンク色のシャツを着て登校した少年が、からかわれるなどのいじめを受けたことを知った学生2人が、ピンク色のシャツを着て登校を呼びかけたところ、翌日の学校はピンク色に染まり自然といじめがなくなったというエピソードに由来する。2月の最終水曜日だったことから、この日を「ピンクシャツデー」として、「いじめ反対運動」が世界中に広まっている。

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