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日銀新総裁「手堅い」 高橋洋一氏が日本経済語る - 奈良新聞政懇など合同例会

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奈良新聞政経懇話会など2月例会で「日本経済の真相」をテーマに公演する経済学者の高橋洋一さん=24日、奈良市法華寺町の奈良ロイヤルホテル

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 奈良新聞政経懇話会・新生奈良研究会・阪奈政経文化懇話会・現代奈良研究会・なら21くらぶの2月合同例会が24日、奈良市法華寺町の奈良ロイヤルホテルで開かれ、経済学者の高橋洋一氏が「日本経済の真相」と題して講演。総需要と供給力のギャップ(GDPギャップ)やインフレ率を上昇させない失業率(NAIRU)など、専門性の高い視点から今後の経済動向を読み解いた。

 

 奈良新聞社の田中篤則社長は、冒頭あいさつで「東京などでは人出が戻り、コロナ禍の収束を感じさせるが、県内経済はまだ良くなってきた実感がない」と指摘。今後の見通しなどについて高橋氏の講演に期待を寄せた。

 

 講演で高橋氏は経済政策について、アメリカ経済学者のベン・バーナンキ氏らの手法に基づき分析を行っていると話し、「アベノミクス」での活用事例も紹介。現代貨幣理論(MMT)との違いを説明した。

 

 国内経済に関しては、日銀の次期総裁候補に挙がる植田和男氏について、「私と同じ東京大学数学科の出身だが社会性豊かな人物」とするとともに慎重な人柄と評し、手堅い政策を示唆。岸田政権が取り組む賃上げについては「雇用調整助成金を企業に与えて失業率を抑制する方が良い」などと話した。

 

 講演後の質疑応答では、菅義偉前首相の再登板の可能性について問われ、「党内調整いかん。ただ本人は『俺はパスだよ』と言っていた」と答えるなど、政治経済の舞台裏に関わる生の情報も飛び出し、参加者は興味深く聞き入っていた。

 

 続いて会場を別室に移して、十分なコロナ対策をとった上で懇親会を実施。社会福祉法人中川会の安井清悟理事長が乾杯のあいさつを行い、出席者が親交を深めた。

 

懇親会で乾杯の前にあいさつする会員で中川会の安井理事長24日、奈良市法華寺町の奈良ロイヤルホテル
講演の後講師に熱心に質問をする会員24日、奈良市法華寺町の奈良ロイヤルホテル

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