今夏の参院選県選挙区(改選数1)に、NHK党新人、介護福祉士の冨田哲之氏(70)=名古屋市守山区=が立候補することが2日、分かった。奈良新聞の取材に対し冨田氏は「NHKのスクランブル放送を実現させたい」と述べた。近く県内で出馬会見を開く予定。

　冨田氏は愛知県出身。現在、鍼灸師と介護福祉士を務めている。3月16日付で同党からの公認を受けた。奈良県との縁やゆかりはないという。県内での同党の公認候補擁立は、国政選挙では初めてとなる。

　冨田氏は「奈良県内は有名な神社仏閣が多い。宗教法人への非課税を廃止して1%課税し、神社仏閣の維持に役立たせたい」と語った。　

　県選挙区では2選を目指す自民党現職の佐藤啓氏(43)、立憲民主党新人の猪奥美里氏(42)、共産党新人の北野伊津子氏(46)が立候補を表明している。