参院選奈良県選挙区、佐藤氏が出馬会見
自民公認、再選へ意欲
夏に予定される参院選の県選挙区(改選1)で、自民党公認に決まった現職の佐藤啓氏(42)=1期、奈良市=が2日、奈良市三条本町のホテル日航奈良で記者会見し「県や国を豊かにする仕事をしていく」と再選に向けての意欲を語った。県選挙区には、立憲民主党新人の猪奥美里氏(42)、共産党新人の北野伊津子氏(46)も立候補を表明。一方、日本維新の会や国民民主党も候補者の擁立を模索している。
佐藤氏は昨年10月まで経済産業大臣の政務官を務め、新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた飲食店の取引先などに支給する「月次支援金」の支給対象地域を拡大するなどし、県内も支給対象地域とした。
「県民の声に耳を傾けて政策を実現してきた」と自身の1期目を振り返った上で、「京奈和自動車道の全線開通や河川の洪水対策、林業の成長産業化を図りたい」と2期目に向けて意気込みを語った。
佐藤氏は2年ほど前に長男が誕生したといい、「平和で豊かな日本を残せるのか、心配になる。中軸世代として日本を未来に引き継ぐことが責務だ」と語った。
佐藤氏は奈良市出身で、東京大学経済学部を卒業後、総務省に入省。2016年7月の参院選で県選挙区から初当選した。現在、党青年局長代理。