共産、北野氏を擁立 参院選県選挙区、野党共闘も視野
共産党県委員会は4日、今夏の参院選県選挙区(改選数1)に、新人で同党県委員、北野伊津子氏(45)=同市新中町=を擁立すると発表した。北野氏は同日、奈良市登大路町の県庁で記者会見し、「憲法改悪を許さない。物価が上がる中、生活がたいへんな人を守る」と意欲を語った。同選挙区には自民党の現職、佐藤啓氏(42)が党公認を受けて出馬への準備を進めている。
一方で、共産党は立憲民主党との候補者一本化も模索しており、戦いの構図は流動的だ。
小学生2児の母親である北野氏は「新型コロナで学級閉鎖が相次いでいる。教育を受ける権利のない状況にある。検査拡充は今こそ求められる」と訴えた。
会見に同席した細野歩党県委員長は、立憲民主党との候補者一本化や野党共闘について、「(昨秋の)衆院選からこれまで、立民役員との協議をしていない」とし、「野党共闘の道筋を断念する気はない」と語った。
北野氏は愛知県東海市の出身。平成27年に大和郡山市議に初当選して1期務めた。同31年には県議選同市選挙区に出馬するも落選。現在、党県委員を務める。専門学校卒。