社会
新様式で恒例行事 オンライン「かるた大会」 - 県立高で初 全校生徒が端末で対戦/大宇陀高

宇陀市大宇陀迫間の県立大宇陀高校(堀田優子校長)は、オンライン対戦による校内かるた大会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため40年以上続く百人一首かるた大会を中止したが、「楽しみにしている生徒の声に応えたい」と教員が企画した。
同校の戸田翔太郎教諭(32)らが、県立教育研究所(田原本町)からタッチパネルで操作できるノートPC「クロームブック」やポケットWiーFiなどの機材を借り受けて計画。同校によると、オンライン対戦のかるた大会は県立高校として初めてという。
大会は全校生徒91人が参加し、学年やクラスの代表を決める予選や決勝進出者2人を決めるトーナメントを実施。決勝戦の様子は、各教室に設置されたプロジェクターに生配信した。
対戦には、各端末にインストールされたアプリ「競技かるたONLINE」を使用。オンライン上で1体1で対戦し、16枚を取り合う。上の句が音声で流れ、画面に表示された下の句の札をタッチ。札を取るまでの秒数を競う。
多目的室を会場にした15勝トーナメントには、1~3年生9人が出場。イヤホンから流れる音声に耳を澄まし、画面上の札に目を凝らした。一押しの一首の発表もあった。
いずれも同校3年の中村涼さん(18)は「一対一の対戦は燃える」、寺西恵夢さん(18)は「映画『ちはやふる』を見て、競技かるたには興味がある」と笑顔で話した。
戸田教諭は「生徒が百人一首に親しむ機会として、いい雰囲気で開催できた」と話した。
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