「ポスト岸田首相」の行方と衆院解散・総選挙

　奈良新聞政経懇話会・新生奈良研究会・阪奈政経文化懇話会・現代なら研究会・なら21くらぶの4月合同例会が26日、奈良市三条本町のホテル日航奈良で開かれた。政治ジャーナリストの田﨑史郎さんが「政局を語る―『ポスト岸田首相』の行方と衆院解散・総選挙」と題して講演。会員らが参加した。

　奈良新聞社の田中篤則社長のあいさつに続き、田﨑さんが講演し、岸田首相の評価や、衆院解散・総選挙の展望について語った。

　田﨑さんは政治取材を44年続けるなかで「すごいと思った政治家」として田中角栄、安倍晋三の両氏を挙げ、人を動かす力▷敵対心▷あけっぴろげであること―などが共通していたと紹介。

　これに対し、岸田文雄首相は選挙演説で野党批判をせず、国会での答弁も批判を交わすだけで敵対心が見えないと指摘。また自民党会派の政治資金を巡る問題で岸田首相が岸田派(宏池会)を解散したときも党幹部に相談がないなど、大事なことを周囲に相談しないタイプで求心力に欠ける点が2人と違うと述べた。

　今国会が会期末を迎える6月の衆院解散説については、岸田首相は9月の自民党総裁選で再選するため、野党側は今を好機とみて、画策しているが「解散になる可能性は1割くらいしかない。結果的にはできないのでは」と予想した。一方、新しい総裁のもとで解散総選挙となれば自民党は単独過半数を獲得できるとし、公明党と合わせて政権維持が可能。たとえ過半数割れしても日本維新の会が協力するため、立憲民主党政権が発足する可能性は低いと推論した。

　この後、会場を移して懇親会があり、出席者らが交流を深めた。

【政経懇話会出席社名簿】

　淺沼組奈良営業所担当職・小金玲文▷大阪ガス奈良地区支配人・福井克久▷大神神社渉外部長・水野博司▷奥村組奈良支店営業部長・朝日務▷関西電力奈良支社理事支社長・紀ノ岡幸次▷近鉄グループホールディングス広報部長・中野尚彦▷きんでん奈良支店執行役員支店長・安田守▷広陵副町長・松井宏之▷小山監査役・門脇由幸▷三和住宅専務取締役・辻谷力▷三和澱粉工業総務人事部顧問・森脇祐三郎▷損害保険ジャパン奈良支店長・勝呂薫▷大和リース奈良支店長・小原孝清▷帝塚山学園理事長・冨岡將人▷トヨタモビリティパーツ奈良支社長・野間敏裕▷奈良信用金庫執行役員・片岡秀訓▷奈良中央信用金庫専務理事・谷野守弘▷奈良トヨタ代表取締役社長・菊池攻▷奈良ホテル取締役副総支配人営業本部長・福田順▷奈良三笠運輸次長・永田浩久▷奈良ロイヤルホテル営業支配人・中井肇一▷南都経済研究所理事長・西川惠造▷日本生命保険相互奈良支社長・伊藤靖浩▷日本放送協会奈良放送局長・山下徳子▷野村證券奈良支店長・林健太郎▷富国生命保険相互会社奈良支社長・嶺岸均▷豊国会長・今西勝▷豊国常務取締役・近藤雅之▷北和木材協同組合理事長・田村喬▷桝谷設計総務経理部長・寺川康隆▷三井住友海上火災保険奈良支店長・矢島紀生▷みらい政策研究所代表理事・森章浩▷村本建設奈良営業所顧問・高田幸伸▷村本道路代表代表都と締役・長尾正巳▷明治安田生命保険相互会社支社長・岡利至▷山上組代表取締役会長・山上雄平▷ハルナ学園理事・平岡仁▷ビジター 西日本旅客鉄道常務理事近畿統括本部阪奈支社長・水口英樹▷ビジター 橿原市生活安全推進協議会委員・西岡一碩▷ビジター 中部トータルサービス会長・福上冨男

【新生奈良研究会出席者名簿】

　NPO法人きみかげの森理事長・森岡正宏▷彩耕代表取締役社長・髙橋清治▷桜井地区更生保護女性会会長・松井文代▷参議院議員堀井巌秘書・吉田悠亮▷三和建設取締役総務部長・竹場基浩▷三和澱粉工業総務人事部顧問・田中義彦▷衆議院議員小林茂樹　秘書・堀川力▷創価学会奈良県総合長・田中義久▷奈良県議会議員・大国正博▷奈良県信用保証協会会長・松谷幸和▷奈良県町村議会議長会高取町議会会長・議長・新澤良文▷奈良市議会議員・八尾俊宏▷奈良市議会議員・山本憲宥▷トヨタレンタリース奈良取締役 営業本部長・岡嶋重典▷奈良ロイヤルホテル副料理長・寺越聖策▷バルツァ事業会會津保育園法人本部業務管理室長・押田芳雅▷藤俊運輸常務取締役・廣瀬誠▷松本快生会西奈良中央病院理事長・松本宗明▷森高建設営業部次長・川上洋