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音羽山観音寺後藤住職の花だより - 曇ったり晴れたり編 2024年3月上旬

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イカリソウの鉢の前で芽を確認中

 曇り空の音羽山観音寺。イチョウの木の下で何やら工事が始まっています。住職が大好きなクリンソウの場所に丸太がゴロゴロ。こんな状態でクリンソウの芽が出るのか不安になりました。

 

 

朝は雲でおおわれて 午後から太陽が出て

 

 鹿が多い音羽山ですが、クリンソウは食べられずに成長します。

 

 「物で圧迫されてもクリンソウは芽を出すんじゃないかしら?」

 

 山野草は思ったよりも強そうです。イチョウの木の下は山の水が流れ出てくるところ。栄養も豊富なため大きな花を咲かせます。ただ、今回の工事によって水の流れが変わってしまってクリンソウに栄養が届かなくなるかもしれません。その方が心配なのだそうです。

 

 さて庭のプラスチックプランターの鉢からキクザキイチゲのつぼみが出てきました。

 

つぼみのキクザキイチゲ

 

 キクザキイチゲに似たユキワリイチゲの方はもともとこの寺に生えていた山野草です。ユキワリイチゲは台所から見える土手と本堂前の石垣のところに生えています。こちらもつぼみで下を向いていました。

 

 午後になり、太陽が顔を出しました。日光を好む花たちが一斉に花開きます。

 

 台所から外を見るとユキワリイチゲが上を向いて花を咲かせていました。キクザキイチゲは開花までもう少しかかりそうです。

 

花開くユキワリイチゲ

 

 

 「どちらの花が咲いたの?」

 

 住職も気にしていました。「ユキワリイチゲの方です」と記者がいうと、「キクザキイチゲはもう少し後ね」と返事をします。開花の順番を覚えているようです。

 

 つぼみの期間が長くて、花の時期が短いミツマタを見ながら記者が「昨年は開花時期を逃してしまったけれど、今年も開花時期を逃しそうですね」とつぶやくと、「オオミツマタなら咲いているわよ」と住職。

 

まだまだつぼみのミツマタ

 

 オオミツマタはクリンソウよりも少し下で咲いているそうです。住職は境内の外の花のこともよく知っていました。

 

オオミツマタの花

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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