バンビシャス奈良選手インタビュー 本多純平選手
奈良のプロバスケットチーム・バンビシャス奈良
バンビシャス奈良は2013年7月に発足、プロバスケットボール・Bリーグ2部(B2)に所属、奈良県がホームタウンのプロバスケットチームです。
チーム名の由来は「奈良にプロバスケットボールチームをつくる 」という大志をもとに、be ambitious(大志を抱け)の「be」を「B」として、小鹿の愛称のBambi(バンビ)とかけた造語。
チーム名やロゴにも、バスケットと奈良への深い思いが込められているのです。(詳しくはこちらから)
9月からオンシーズン!8月31日(土)には天理市でプレシーズンゲームも開催
そしてバンビシャス奈良の今シーズンがいよいよ始まります!
9月21日(土)に西宮ストークスと開幕戦が行われます。(兵庫県西宮市の西宮市立中央体育館)
8月31日にはプレシーズンゲームも開催!(チケット購入はコチラ。チケット購入情報などは記事一番下にも記載しています。)
奈良新聞デジタルではバンビシャス奈良応援企画として、活躍中の選手にインタビュー、選手のまだ知られていない魅力やバスケットへの思いなどを記事にまとめ、お伝えしていきます。
インタビュー バンビシャス奈良 主将・本多純平選手
本多純平(ほんだ じゅんぺい)
背番号/24
生年月日/1988年12月7日
身長/190cm
体重/94kg
出身地/富山県
出身校/東京成徳大学
ポジション/SF(スモールフォワード)
選手歴/2011-13 滋賀レイクスターズ、2013- バンビシャス奈良
マイブーム/ラジコン作り、友人とのお家BBQ。
バンビシャス奈良の選手として7年目を迎える
取材当日、バンビシャス奈良の選手が練習をしている体育館内は夏の熱気で室内温度は急上昇、立っているだけでも汗が流れ落ちます。
そんな中、本多選手たちがバスケットボールのリズムの良いバウンド音を響かせていました。
夏の過酷なコンディションでも、バスケットボール選手たちにとっては当たり前の練習風景です。
バンビシャス奈良のBリーグの試合は、40分の試合時間を10分4分割にして進められます。
そして10分間はノンストップ、常に集中して動き続けなくてはいけません。
一進一退の攻防が目まぐるしく変化するバスケットは、選手の体力消耗が激しく、そして、体格が大きく体力のある外国人選手が有利なスポーツでもあります。
2018-19年シーズンから出場選手のルールが変更となり、日本人選手の活躍できる枠が減少しました。
その状況の中で、昨シーズンの本多選手は1試合の平均得点数9.4と、日本人として高い得点率を誇ります。
日々の練習量を多くこなし地道な努力でチームに貢献し続けている本多選手。
その魅力を探るため、練習後にインタビューに伺いました。
―― 本多選手がはじめてバスケットに触れた思い出は?
バスケットボールは中学校からはじめました。
僕はまったくの初心者だけどチームのみんなは小学校からの経験者ばかり。
自分だけめっちゃ下手だった思い出がありますね(笑)
周りは基礎ができているけど、僕だけ何もわからない状態で。
最初から差がついていた状態だったので悔しかったことを今でも覚えていますよ。それからずっとバスケットを続けています。
―― 当時からバスケット選手になりたかった?
いいえ、当時はバスケット選手になりたいという夢は現実的に考えてはいませんでした。
バスケットの実業団の試合を見られる機会もありませんでしたし、まさか今の職業ができるとは思ってもいなかった。
それこそ、学生時代に住んでいた富山県にBJリーグのチームができてからです。
高校1年生ぐらいだったかな。その頃からバスケットボール選手の将来を意識しはじめました。
―― 今までで印象的なシュートの思い出は?
大学4年の時、3部リーグから2部リーグに昇格できるかどうかの重要な試合でチームに貢献したことです。
勝って2部に入れたことが印象的でした。
バンビシャス奈良でも印象的なシュートを決めていけたらと思いますので、今後に期待してください!
―― 本多選手のこだわり、例えば食べ物のこだわりなどはありますか?
強くなるために、練習はもちろんですが日々の体調管理も意識しています。
食事はほとんど妻にお任せです。体を作る栄養なども考えて作ってくれるので、すごく助かっています。
あとはプロテインなどもしっかり飲み、強い体を作る努力をしていますね。
常に目標を持ち、成長し続ける。そのために何をするか。
―― バンビシャス奈良でプレーする中で、こだわっていることは?
僕自身のこだわりは「常に目標を持っていよう」ということ。
毎シーズン目標は変わるし、できることも変わっていく。
それに合わせて自分自身も変わり、常に成長していかないといけません。
そのために何をするか、何ができるか、それを常に心がけています。
―― バスケットボールをしていて大変だと思う時、気分が落ち込んでしまった時などに、自分自身を奮い立たせる方法は?
夏の練習は暑くて大変ですね。
他の選手もみんな一緒だと思います(笑)シーズンに向けてコンディションも上げないといけない。
シーズンを戦うためには、夏の練習は大事なので特に頑張らないといけません。
気分が落ち込むこともありますよ。
でも、職業としてバスケット選手をさせてもらっているし、周りの人たちにも支えてもらっています。
だからこそ「そこはしっかりと頑張らなきゃ」と思う。
自分のためじゃなくて、みんなのために頑張らないと。
僕に期待してくれている人もいると思うので、期待に応えるためにも頑張りたいです。
―― 試合中に気分が落ち込むことは?
それは絶対にないですね。
試合中は試合だけに集中しています。
「あ、この選手はすごく上手いプレーをするな!」と相手の上手さを感じることはあります。
試合に出ていない時でもやれることはあるし、勝つためにどうすれば良いとか考えたり、ここでシュートを決めなきゃとか、イメージしたり。
試合はたったの40分しかありません。
勝つためにどうするか、常に集中していますよ。
なぜバスケットが好きなのか。
―― 本多選手にとってバスケットの好きなところは?
う~ん…好きなところ…。
実は僕、すごく飽き性なんです(笑)
これだけ長く続いているのはバスケットぐらい。
でも、バスケットのどこが好きなのか、一言では言えないです。
今でこそ、バスケット選手という職業をしているので、しっかりしなきゃと思いますけれど。
なぜここまで自分の時間を削ってバスケットに打ち込めるようになったのか、自分でもよくわからないです。
とりあえず僕自身の中では、「もっと上手くなりたい!」そのような、バスケットに対する向上心がわいてきますね。
ピンチの反面、チャンスもあると実感。自分たちの頑張り次第で、どうにでもなれる。
―― 以前に、SNSで「厳しい時だけど頑張る」といった内容を書かれていましたが?
色んな受けとめ方ができる内容ですし、深い意味のある言葉ではありませんでした。
ただ実際に、チームは厳しい状況でもあります。
僕は少し前までは、ピンチはチャンスと感じないタイプ。ピンチはピンチじゃないか、と。
でも昨シーズンを終えて、ピンチの反面、チャンスもあるんだ、と実感しました。
そこを自分たちでどうするか、自分たちの頑張り次第でどうにでもなれます。
そのままピンチで終わるのか、チャンスを掴めるのか…
前を向いて自分らしく進みたいと思います!
―― 最後に、バンビシャス奈良や本多選手のファンへメッセージをお願いします。
僕もバンビシャス奈良で、もう7年目になります。
僕のことを知っている人は、僕の色んな部分を知ってくれていると思う。
ただ、今までと少し違ったところを見せられるよう準備をしていますし、チームが良い方向に向くように個人的にも頑張っています!
昨シーズンのバンビシャス奈良、本多純平とは違うな!というところに、期待してほしいですね!
―― 本多純平選手、ありがとうございました!
■バンビシャス奈良の応援へ行こう!
バンビシャス奈良は昨シーズン、3年連続で赤字を出したチームはB2リーグライセンスが認められないという、Bリーグ規約により、B3降格の可能性がありました。
終盤、チームの力をはじめ多方面の協力により黒字に立て直し、B2残留が決定。しかし、未だに厳しい債務超過があり、今シーズン中に債務超過解消の目標があります。
一人ひとりの応援が、地元奈良のプロバスケットチーム存続の力になります!
今回のインタビューの本多選手の活躍も、ぜひ試合会場でご覧くださいね!
試合情報 8/31(土)15:00~ バンビシャス奈良 vs 大阪エヴェッサ戦
天理市立総合体育館にて、大阪エヴェッサを迎えて、プレシーズンゲームを開催します。
皆様のご来場をお待ちしております!
チケット購入や詳細情報は画像をクリック!
記事制作/奈良新聞社デジタル事業部
記事協力/バンビシャス奈良