「奈良に可愛いものあり」をテーマにした手作り品の展示販売会「バンビーナマルシェ」が9月20日から、奈良市西大寺東町の近鉄百貨店奈良店5階の「奈良に良し」で開かれる。作家による日替わりのワークショップや、SNSのライブ配信を活用したファンとの交流や販売を通じてハンドメイド作品の魅力を伝える。26日まで。

 

4月に開催した「ぷちバンビーナマルシェ」の様子=バンビーナマルシェ提供

 

 

「対面」と「配信」で独自のマルシェに

　同マルシェは2021年2月から開催し今回で13回目。大阪や奈良の百貨店などを会場に、ハンドメイド作家が集まりそれぞれの個性を生かした作品を展示販売。「奈良に良し」の会場では4月の「ぷちバンビーナマルシェ」の実施に続く出展となる。

 

　同マルシェでは奈良の作家を中心に、各地の作家作品を委託販売の形で取り扱うのが特徴。企画のきっかけは、耕田さん自身が作家活動をする中で、「出店時の長期在店や準備する商品数など、単独での催事参加はハードルが高い」と感じたこと。委託販売で、あまり知られていない素敵な作家の作品にスポットを当てるような場所を作りたいと考え立ち上げた。

 

　また、売場からのライブ配信販売を取り入れたスタイルは当初から導入。遠方の人や来場が難しい人とも、双方向にコミュニケーションを取りながら商品を知ってもらえる工夫が喜ばれ、これまで「リアルマルシェ」と「ライブ配信」による販売の二本立てで、多くのファンを引き付けている。

 

 

作家ものの「かわいい」グッズがずらり

　バンビーナはイタリア語で「女の子」の意味。大人になっても女の子が大好きな「かわいい」を作り出す奈良の作家たちをイメージして、マルシェ名に採用した。今回は羊毛フェルト系、ぬいぐるみ系、バッグ・布系、インテリア雑貨など、大きく4ジャンルの「かわいい」アイテムが並ぶ。

 

　今回出品する作家は、靴下ぬいぐるみ作家「ぷちまゆ」で主催の耕田美由紀さん▽ワンストロークペインティング作家「oranjun」で同主催の青木順子さん▽バンビのぬいぐるみやAIアートを手がける「みやも人形」―ら11人。

  

　出品作家が講師となるワークショップは日替わりで開催。樹脂粘土の多肉植物の寄せ植えや、バンビのぬいぐるみづくり、ベビーソックスで生み出すおさるのマスコット、秋色の手作りデコナップビーズネックレス、羊毛で作るくまさんのハロウィン風パフェ、ハロウィンモチーフのアルコールインクアートなどが体験できる。

 

 

奈良らしい鹿のリースは、羊毛作家「Bon‛s garden」の作品=同

 

アルコールインクアート作家「Atelier Kana」のワークショップ作品の一つ(24日開催)=同

 

ワークショップ(26日開催)でも扱う「みやも人形」のバンビちゃんぬいぐるみ作品＝同

 

 

参加した人は皆笑って帰ってほしい

　主催の耕田さんは「ワークショップにリピート参加する方も多い。気軽なミニワークの体験コーナーは毎日実施。大人も子どもも楽しんで笑顔になってもらえたら」、5回目の参加で初日にライブ配信を行う「みやも人形」は「毎回かわいい作品がたくさん。作品たちと目が合ったらニコッとしてほしい」とそれぞれ話している。

 

 

　展示販売は午前10時から午後7時(最終日は午後4時)まで。問い合わせや詳細は、同マルシェのインスタグラムhttps://www.instagram.com/bambi_na_marche/。ワークショップの事前予約もここから受け付ける。いずれも空きがあれば当日参加可能。20日のライブ配信は午前10時30分からを予定。ライブコマースアプリ「Peace you(ピース・ユー)」の「miyamo人形」から視聴できる。