ビーズで華麗に すべて一点ものの「鹿」アイテム コラボで誕生 - 9月7日まで「リビング通販」で限定発売
オートクチュール刺繍の技法を使った手嶋さんのブローチ作品。どれもビーズやビジューがキラリときらめく=アヴァンセ提供
装飾や手芸に広く使われるビーズ。そのビーズ制作のプロを育成する専門スクール修了生の作家4人と、奈良に拠点を置くビーズデザイナーがコラボレーションした「鹿」がテーマの作品が誕生。7月から「ならリビング」のWEBショップ内「奈良の鹿MONOシリーズ」で取り扱いをスタートしている。作品はどれも、様々な技法で工夫を凝らしたオリジナルの一点もので、奈良の鹿やバンビ、角(つの)がモチーフ。同コラボ作品は9月7日午前9時までの限定で販売される。
同シリーズでは、以降もさまざまな「鹿」関連の作家商品が順次追加される予定だ。
「アヴァンセ」とは?
大阪、京都の2拠点でビーズ制作のプロを育成する専門スクール「アヴァンセ」(梅沢知代代表)。
同スクールの修了生は個々にインストラクターやデザイナーとして活躍するほか、所属のクリエーター集団としても活動。ビーズの発展のため、一つは教室活動を通して「ビーズの楽しさ」を伝え、もう一つは技能を生かした魅力的な商品を作ることで「ビーズの可能性」を追求している。
奈良の鹿をテーマに意気投合
アヴァンセの卒業生で、ビーズデザイナーとして奈良の登美ヶ丘や学園前での教室を19年続ける「アトリエ・えん」の飛田雅子さんから、旧知の仲の梅沢さんへ「奈良の鹿をテーマにした新作を一緒に生み出したい」と提案。梅沢さんも「アヴァンセのクリエーティブ活動にぴったり」と快諾し、鹿モチーフの商品企画が始まった。
まずは目指す作品にどんな技法が適しているかアイデア出し。奈良のシンボルである鹿の豊かな表情や愛らしさ、しなやかさなどの魅力を引き出すには、刺繍、ワイヤーレース、ビーズステッチ、ワイヤーワークなどの技能が最適では、と2人で確認しあった。これらの技能を得意とするアヴァンセ所属メンバーの中でも、モチーフ系で人気の作家をセレクトし声をかけることに。
技法を凝らした躍動的なデザインが完成
総合的なデザインは梅沢さんと飛田さんが監修。「奈良の鹿から、バンビやトナカイまで、できる限りリアルで、かつ躍動的な動きのある鹿になるようなデザインを心がけた」と語る。
制作は4人の人気作家が担当。オートクチュール刺繍で創るモチーフが好評の手嶋咲良さん、ワイヤーを編んで創るワイヤーレースでモチーフ系に強い光安昌子さん、針と糸で創るビーズステッチの技法で刺繍風のモチーフが得意な清水雅子さんにブローチを依頼。また、鹿デザインのバリエーションとして「鹿の角」モチーフをワイヤーが得意な多和美智子さんにお願いし、いろいろなタイプの鹿の角を提案し練り上げた。
ワイヤーレースジュエリーの技法を使った光安さんのブローチ作品。丸まって眠る鹿(左)は立体感がある仕上がり。白い鹿はペリドットのクローバーが中央にあしらわれている=同
ビーズステッチの技法で刺繍風に仕上げた清水先生のブローチ作品。鹿たちにまじってトナカイの姿が(右上)=同
ワイヤージュエリーの技法で仕上げた多和先生のペンダントやネックレス作品。パワーストーンを組み合わせたものも=同
各作品とも軽量化を考え作られており、服やバッグ、身に着ける人に優しいのも特長だ。
梅沢さんは「アヴァンセではさまざまなビーズの技能を指導しているので、その技能を生かした、今までにない商品作りを続けている。今回の奈良の鹿のように、ブライダル等企業とコラボした商品作りも手掛けてきた。手作りであることを生かした一点ものの商品作りに力を入れているので、細やかなこだわりを感じてもらえれば」と話している。
奈良の鹿MONOシリーズの各商品へはこちらから=ならリビング提供
「奈良の鹿MONOシリーズ」掲載商品の購入や問い合わせは、https://shop.naraliving.com/c/shika 内の各商品ページから可能。