特集奈良の鹿ニュース

国原譜

年度末は人が動く季節。県や市町村職員、…

関連ワード:

 年度末は人が動く季節。県や市町村職員、教員らの人事が掲載された紙面は関心が高く、連日、細かな文字列に目を凝らしている読者も多そう。

 

 誰がどの部署に行くのか、また後任はどこから来るのか。自分に関係する部署の顔ぶれや知り合いの動きなど異動名簿は情報のかたまりだ。

 

 それだけに作成、掲載には正確さが求められるが、人名は数字と違い漢字の表記に難しさがある。いわゆる新字体と旧字体、また異体字や独特な字形もあり、どう扱うか悩ましい。

 

 今は亡き作曲家の團伊玖磨さんが生前、苗字の字体にこだわり、宛名が団で届いた郵便物を開封もせず捨てていたというエピソードは有名。

 

 誤認のない範囲なら複数の表記も可ではと思うが、中には画数が変わるからと拒否する人も。また吉は上半分が土か士かで全く違う文字だという主張など、ひと筋縄ではいかない。

 

 紙面では読みやすさが基本とされているが検討の余地はあるだろう。また近年は漢字の独特な読ませ方が注目を集めており、振り仮名の導入も関心事。やはり異動名簿は多くの情報を得られるから面白い。(松)

関連記事

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド