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国原譜

県内の行き慣れた場所へは、特別な助けが…

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 県内の行き慣れた場所へは、特別な助けがなくてもたどり着ける。だが県外の見知らぬ場所に同じ調子で向き合うと、迷子にもなる。

 

 先日、プロ野球観戦で未訪地の球場に出向いた。公式ウェブページに記された最寄り駅の一つで下車したものの、駅舎を出た瞬間から進路を失った。

 

 野球観戦とおぼしき人の後をついて歩き、どうにか目的地へ。何度か交差点で曲がり、鉄道の高架をくぐるなど域外者にはやや難しい道のりだった。

 

 沿道に何かを設けるには、景観への配慮も必要だ。一方でせめて出発点と曲がり角に、小さくとも進むべき方向を示す案内板などがあれば安心できるのにとも感じた。

 

 携帯端末のGPS(衛星利用測位システム)機能を使えば地図上に正しい道が示される、との声も聞こえる。ただ奈良のように観光にも注力する地域では、多様な訪問者に対してアナログを交えた多様な案内の仕方があっていい気はする。

 

 旅先で道に迷うのも、のちの笑い話になる場合もある。とはいえ旅人に奈良で冷や汗をかかせぬよう、県外者の目線で行先案内を見ておく必要はある。(智)

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