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大阪に住む叔父が、運転免許証を返納する…

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 大阪に住む叔父が、運転免許証を返納するか悩んでいる。叔父は80歳を超えたものの、今も友人の会社を手伝うなどまだまだ壮健だ。それでも、年齢的な衰えを感じ、万一の場合が心配だという。

 

 25日、奈良市の東大寺参道で高齢者の運転手によるアクセルとブレーキの踏み間違えとみられる悲惨な事故が起きた。日々、全国から伝わる同様の事故のニュースを聞くと、叔父の心配はもっともなことだ。

 

 しかし、地方では、自家用車が生活の重要な足になっている。また、都市部でも近年、乗客の減少や運転手不足などから、公共交通機関の廃止や減便が相次ぎ、車のない生活は不便だ。

 

 車が無くなると、家に閉じこもりがちになる高齢者も多いだろう。心身ともに悪影響が危惧され、高齢者の免許返納が正解だと必ずしもいえない。

 

 それでも、高齢による身体能力や判断力の低下は否めない。現状では、ある程度の年齢になると車の運転は控えるべきだろう。

 

 超高齢化社会に向け、車の安全運転補助機能などの向上とともに、持続可能な公共交通機関の在り方の議論が喫緊の課題だ。(法)

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