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国原譜

663年3月、2万7千ともいわれる倭国…

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 663年3月、2万7千ともいわれる倭国軍が朝鮮半島に向けて出発した。唐・新羅の連合軍に滅ぼされた百済の救援要請に応えた大軍だったが、白村江で大敗、海は赤く染まったという。

 

 大敗の背景にあった大事件をウクライナ情勢のニュースで思い出した。倭国軍が目指す百済では、復興軍を率いてきた将軍、鬼室福神を新国王の余豊璋が殺害、それを知った新羅は直ちに復興百済に進入した。

 

 倭国軍が白村江で待ち受ける唐・新羅の水軍と真っ向からぶつかる形になったのも、この事件の影響があったとされる。

 

 1360年余りも前の出来事を思い出したのは、ゼレンスキー大統領が軍トップで国民的人気の高いワレリー・ザルジニー軍総司令官を解任したと報じられたからだ。

 

 共同通信によると、ザルジニー氏は2014年から親ロ派武装勢力との戦闘を指揮、ロシア軍の侵攻後は首都防衛に成功した。

 

 時代も背景も異なるが、ウクライナ軍は東部の激戦地から撤退するなど戦況は厳しさを増している。戦いの構図に共通点があるとするなら、総司令官更迭の影響は小さくない。(増)

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