「カラオケ」のように世界中で親しまれる言葉になってほしいのが「エキデン(駅伝)」。1917(大正6)年の東海道駅伝徒歩競争が世界初の駅伝といわれている。

　年末年始にかけて駅伝のテレビ観戦が面白かった。長距離を数人の走者がタスキをリレーして走破する。個性豊かなランナーたちの走りは長時間でも飽きない。

　14日の都道府県対抗女子駅伝は見どころが多かった。中学生から実業団までさまざまな年齢、環境の選手が協力してゴールを目指すところがいい。

　出身地とは限らないが、ゆかりの都道府県の期待を背負って走る。本県チ―ムは昨年より順位を一つ上げ41位。中学生が活躍したのが明るい材料だ。

　けがからの復活、憧れのランナーとの競争など、テレビの解説によれば、それぞれの走者にドラマがある。個人競技である長距離走に団体競技の良さがプラスされているのも魅力。

　同僚らと25年前に参加したリレーマラソンの完走証がある。総合124位と最下位に近い結果だが、見るたびに汗まみれのタスキとゴール瞬間の仲間の笑顔を思い出させてくれる宝物だ。(栄)