駄菓子、オート三輪、白黒テレビ。懐かし…
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駄菓子、オート三輪、白黒テレビ。懐かしい昭和へタイムスリップしたようだった。「昭和の町」として売り出している大分県豊後高田市商店街を訪れた。
かつて海運と商業で栄えた。商店街は昭和40年代までは繁盛していたものの、郊外大型店舗の進出や過疎化など時代の波にのみ込まれ衰退していった。
そこまでは全国各地で同様の例が多いが、豊後高田は2001年から町おこしを。昭和30年代の建物が多く残る商店街の「古さ」を「レトロ」な魅力にする逆転の発想である。
クラシックカーやブリキのおもちゃを展示、昭和30年代の居間、学校の教室を再現する「昭和ロマン蔵」、ボンネットバスの運行(土日祝)などもあり、今や大勢の観光客が訪れる名所になっている。
「昔の懐かしさ」を町活性化に結びつける試みは本県でも、御所市で12日、江戸時代に栄えた街並みが残る「御所まち」を舞台に「第23回霜月祭」が開かれる。
IT時代で社会が急速に変化している。流行を追っかけるのに疲れ、懐かしさにホッとする人、「時代遅れになりたい」人は案外多いのでは。(栄)