安倍晋三元首相銃撃事件から1年となった…
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安倍晋三元首相銃撃事件から1年となった8日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前と、三笠霊苑の2カ所で、全国から参集した約4千人が追悼の祈りをささげた。
西大寺駅前では事件現場の西にテントが張られ、祭壇が設置。電車から降りた人たちは、バス乗り場がある東側から北へ向かい、西へ横断後に献花、という一方通行の形で誘導されていた。
近鉄奈良駅前から今在家方面へ向かうバスに乗ると、乗客のほとんどが花束を持参していた。10分ほど歩いて霊園入り口に到着。そこから150メートルほど坂道を登った所に「留魂碑」があった。
かなりの急坂なので、高齢者には、少しハードな感じがした。人の数では西大寺駅前とは比較にならないが、静かに手を合わせる人々が続いた。島根ナンバーなど遠方からの車も見られた。
安倍氏の功績については、いろいろ見解が分かれる。だが、銃社会ではないはずの国で、銃によるテロで政治家が突然、選挙応援演説中に命を絶たれたことを忘れてはなるまい。
古都で起きた事件を語り継ぎ、悲劇を二度と繰り返さない社会にしなければ…。(恵)