気象庁は29日、九州北部から東海地方が…
気象庁は29日、九州北部から東海地方が梅雨入りしたとみられると発表した。近畿地方では平年よりも8日早く、5月の梅雨入りは10年ぶりという。
梅雨とは、5〜7月の雨や曇りの日が多い期間のこと。梅が咲く時期は過ぎているのに、なぜ漢字で「梅雨」と書くのか。
語源で、有力なのが中国・長江下流域で梅の実が熟すころの雨という説。カビが生えやすい時期だったので「黴雨(ばいう)」と呼ばれていたが、字が良くないことから同じ読みの「梅雨」に変わったとするという説も有力。
日本に伝わった時に「つゆ」という読みが当てられた理由も、「露(つゆ)に濡れて湿っぽい時期」など諸説あり。また、梅雨の長雨の呼び方も、万葉集で詠まれた「長雨(ながめ)」や「五月雨(さみだれ)」などさまざまで日本語の表現は豊かだ。
一方で、梅雨は洪水や土砂災害などに警戒すべき時期でもある。現在も大型で非常に強い台風2号が日本列島に接近、湿った空気が流れ込み梅雨前線の活発化が予想されている。
奈良地方気象台は大雨の早期注意情報「中」を発表。警戒が必要だ。(法)