6日発生したトルコ南部が震源の大地震の…
6日発生したトルコ南部が震源の大地震の死者が、同国と隣国シリア合わせて1万7千人を超えた。時間の経過とともに犠牲者の増加が懸念される。
住居を失った被災者の避難状況も気になる。被災地が近畿と比べて寒冷で、支援物資の輸送でも困難な要因がありそうだからだ。
兵庫の実家で阪神・淡路大震災に遭ったわが身を振り返ると、発生当日避難した中学校の体育館では余震と夜間の寒さに震え、心遣いには感謝したものの翌朝配られた冷たい牛乳は飲めなかった。両国の被災者が暖かく安全な場所で、温かい食べ物を口にできていることを祈る。
被災地のために自分ができるのは、今は寄付ぐらいだ。県内でも自治体、各種団体で支援金を募る動き広がる。
自身では「つもり」貯金の形で、細く長く続けたいと思う。飲酒したつもりの寄付なら途切れず、関心を寄せ続ければ別の形での協力ができる場面があるかもしれない。
ともに地震国の日本とトルコは長年、防災面で協働、協力関係を築く。それらが救助や救出者、被災者への的確な対応、復興に役立つことを願っている。(智)