子どものころの思い出。その中で一番古い…
子どものころの思い出。その中で一番古い記憶として残っているのが第二室戸台風だ。激しい雨音と暴風。強烈な恐怖体験が胸に刻まれている。
同台風が発生したのは1961年、61年前のきょう9月6日。その2年前には伊勢湾台風が来襲しているが、このときはまだ赤ん坊だった。
以来、何度も台風と遭遇してきて、幸い大きな被害を受けたことはないものの、今でも台風接近の気象情報を聞くとつい浮足立つ。気持ちを落ち着けしっかり風雨被害に備えたい。
東シナ海から日本海へ北上中の台風11号は近畿地方を直撃することはなさそうだが、進路に当たらない周辺地域でも急な大雨に警戒が必要。
がけ崩れなど土砂災害や浸水の危険性がある場所からは早めの避難を心掛けたいが、既に雨脚が強まっているなら無理に避難所を目指さず、身近にある安全な場所を探す方が良い。
その意味では、警報発令で登校中の児童生徒を帰宅させるのも一考すべきか。土砂降りの中、怖さを忘れ友達とふざけながら下校した思い出もある。過去の経験を正しく今の行動につなげる防災対策を。(松)