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男性の人口が女性の倍ほどあった江戸の町…

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 男性の人口が女性の倍ほどあった江戸の町では、外食産業が普及した。「五歩に一楼、十歩に一閣、みな飲食の店ならずといふ事なし」と書いたのは江戸後期の文人、大田南畝。

 

 すしや天ぷら、団子など、人々でにぎわう屋台の様子は浮世絵にも描かれている。すしは手間のかかる発酵品が主流だったが、早さと手軽さを求める庶民のニーズに応じてにぎりずしが登場したという。

 

 誰もが気軽に立ち寄れ、財布にも優しい回転ずしはその延長にあるように思われるが、変化の波が来ているようだ。大手チェーンのくら寿司は、220円皿を強化すると発表した。

 

 ぜいたくを楽しむ出費先を選び、後はしっかり締める「メリハリニーズ」に応えるのが狙いといい、看板メニューの110円皿は6割に減らす。

 

 同じく回転ずし大手のスシローは創業以来の1皿税抜き100円を終了し、10月から価格を引き上げる。

 

 庶民との距離が近い分、影響を受けやすい回転ずしだが、感覚的にはハレの食事。価格の見直しがどのように影響するかは、一人一人が持つハレの感覚次第といえそうだ。(増)

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