明日香村は春の観光シーズンを迎え、観光…
明日香村は春の観光シーズンを迎え、観光客でにぎわっている。2014年の導入時に飛鳥巡りの新定番として注目を集めた超小型電気自動車の貸し出し事業が3月20日で終了した。
村地域振興公社が最大17台体制で運用し、料金設定の見直しや窓を閉じるシートの提供など改善にも取り組んだが、稼働率が通年で3割を超えることはなかったようだ。
村内の道に不慣れな観光客にとって、超小型の電気自動車で公道を走るのはいささかハードルの高い選択だったのかもしれない。
明日香村は近鉄線から村中心部にかけて緩やかな登りが続き、岡寺など急勾配の坂を上がってたどり着く名所もある。飛鳥巡りの定番はレンタサイクルだが、「飛鳥・藤原」の世界遺産登録が実現すれば、幅広い世代の観光客増加が見込まれる。
村は電動バイクの貸し出しを軸に新たな移動手段の確保を検討していく方針で、「環境に優しい」は必須のキーワードとなりそうだ。
「飛鳥・藤原」は橿原市と桜井市を含めた1村2市にまたがる。飛鳥巡りの枠を越えた快適で自由度の高い2次交通に期待したい。(増)