病院、高校、運送会社と、新型コロナウイルスの集団感染が懸念される事態になってきた。日常の暮らしに戻りつつあるだけに心配だ。

　コロナ禍で対応を迫られている自治体が、活発な梅雨前線による豪雨災害により、二重の忙しさだろう。大変なことだが、避難指示も適切に行ってもらいたい。

　それには正確な情報を速やかに発信することだ。慎重のあまり、情報の提供が遅れて取り返しのつかない事態を招いたりする。生活している身近な自治体に頼るしかないのだから。

　テレビなどは全国の最も被害の大きい所を教えてくれるが、「おらが町」のことは役場や自治会、消防団などに任せ、避難方法を考えるしかない。

　それだけにどこの市町村も、情報発信をためらわないようにしてほしい。県職員のコロナ感染が発表されたが、市町村においても速やかに発表すべきだ。

　よその国の大統領が感染した例もあり、格好悪いことかもしれないが、小さな自治体なら、なおさら正直であってほしい。住民の安心、安全どころか、不安にさせてはなるまい。それだけ責任が重い。(治)