先日の「月参り」法要の時のこと。いつもの読経の最後に、「新型コロナウイルスの終息を…」とのくだりがあった。いつにも増してありがたく手を合わせた。

　スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどでは、マスクやウエットティッシュの類いが店頭に並ぶようになった。ひところの欠乏状態が、うそのような毎日になっている。

　一方で、「持続化給付金」について、申請から1カ月以上が経過しても支援を受けられていないという事態は、中小企業の存続などに深刻な影響を及ぼしている。経産省の対応は鈍く、非常時なのに通常と同じような感覚での取り組みにしか見えない。

　そんな中、日本高野連が8月に6日間、選抜高校野球大会の出場校32校を甲子園球場に招待するという話は、何かほっとするニュースとなった。

　昨秋の近畿大会1位の天理、近畿大会4強の智弁学園という県勢2校も、「ありがたい」という感謝の気持ちを胸に、健闘を誓い合っていることだろう。

　わずか1試合ながら、〃聖地〃で全力プレーした体験は、きっと一生の思い出になるはずだ。活躍を祈る。(恵)