金曜時評

筋を通せ自民県連 - 主筆 甘利 治夫

 橿原が燃えている。

 任期満了に伴う市長選挙(10月20日告示、27日投票)の投票日まで1か月となった。4年前の前回選挙とまったく同じ構図となりそうで、4選を目指す現職の森下豊氏(61)に対して、今回も自民党前県議である新人の亀田忠彦氏(46)が挑戦するという形だ。

 わずか363票差という、あの激戦からもう4年も経つのかと、月日の経つのも早い。

 前回は森下氏に、自民党の元県議・神田加津代氏が挑んだ。近鉄大和八木駅南側の市役所分庁舎と併設するホテルの建設問題が争点となった。ホテルが公設・民営であることから、税金の無駄遣い、民業を圧迫するなどと批判し、公明党も推薦した神田氏は猛烈に追い上げをみせたが、2万票台に乗せたもののわずかに届かなかった。それだけに春に再選したばかりの県議の職を辞して挑戦する亀田氏も雪辱に燃えて闘志をみせている。

 ここ数年の首長選挙をみると、自民党推薦候補は軒並み苦杯をなめている。橿原市は県下第2の都市で中南和の核でもある。そして自民党にとっても衆院3区の最大票田だ。地元の同党3区支部(田野瀬太道支部長)としても、「今度こそは」の思いもあろう。

 その前回選挙で、同党県連(奥野信亮会長)のお粗末な対応が批判を浴びた。神田氏の党推薦を決めながら、県連幹部をはじめ同党所属の市議らが現職の応援に動いたため大問題となった。

 これがあって地元支部が推薦を決めても、首長選の公認・推薦は県連が決めると規約改正までしている。これも地元軽視のおかしなものだが。

 今回も地元の市支部と3区支部で亀田氏の推薦を決め、県連の判断待ちになっている。来月7日の午後、奈良市内で選挙対策委員会(秋本登志嗣委員長)が開かれ、正式決定される運びだ。ところが「地元の意向をまったく無視した結論になる」との観測が流れるほど、微妙な情勢だ。

 県連幹部が森下氏と県議時代に同期だったからだとか、そんな理由がまことしやかに聞こえてくる。かつて森下氏は当時の民主党候補として衆院選で戦った。市長選でも民主党の国会議員がつき、自民党が全面支援した現職を破っている。そんな因縁があるなかで、前回選挙で、おかしな動きをしたのが県連だ。

 個人的に親しいかどうかよりも、地元が正式な手続きを踏んで推薦依頼してきているのを無視することはできまい。推薦を決めたとしても、あとは市民が厳正な審判を下す。

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