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第25回参議院議員通常選挙が4日、公示…

 第25回参議院議員通常選挙が4日、公示された。県選挙区(改選数1)では事前の予想どおり、現職と新人2人の計3人が出馬。17日間の選挙戦を繰り広げる。

 ただ、政権選択に直結する衆院選と比べると、参院選は県民の関心が薄いように思われる。改めて参院の役割や衆院との違いを考えてみたい。

 日本の国会は衆参両院の2院制を採る。さまざまな意見を反映させたり、慎重な審議を行うためだ。衆院には首相の指名などで優越が認められているが、参院は解散がなく、任期も6年と長いので腰を落ち着けた議論ができる。

 参院は「良識の府」と言われるが、衆参で与党が違う「ねじれ国会」の原因になったり、その反対に衆院の決定を是認するだけの「カーボンコピー」との批判も多い。そのために「参院不要論」も根強い。

 しかし、今回の参院選は消費税増税や年金など、暮らしに直結する問題が争点だ。さらに、結果次第で憲法改正への動きも加速する。

 後世に振り返った時、時代の転機と評価される選挙になる可能性もある。新時代を託すのにふさわしい人を選びたい。(法)

 

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